ソリアーノさんがマツダスタジアムを電撃訪問したニュースが報じられてましたね。ご存知の通りカープアカデミー出身でカープに2年在籍した後、MLBで大活躍して2097安打&412本塁打の成績を残した野球界の超スーパースター。ヤンキース時代にチームメイトだったレジェンド黒田と談笑している動画も公開され、金曜日の試合をネット裏の最前列に座って観戦している様子がテレビカメラにもバッチリ映ってました(笑)。因みにこのブログをご愛読頂いている某氏がソリアーノとツーショット撮影している写真を拝見しましたわ、いやぁほんと羨ましい限りです(笑)。
で、ファビアンとモンテロもこの「ドミニカの大先輩」からありがたいアドバイスを貰って大興奮していたようですな。そりゃ彼等にとってソリアーノは「神様のような存在」でしょうからね、それがこんな極東の島国の片田舎の街球場で、自分の目の前にリアルに存在し実際に話をしているなんてまさにアンビリーバブル!な世界線だと思いますわ。ホンマに良かったなぁファビ&モンよ!という感じですな。というか、そんな彼等がハッスルしまくり、本日は西武の大エースの今井クンを見事に攻略!でございました。これぞソリアーノ効果!と言っても過言ではないかもですな(笑)。
もとい。
いやぁ鯉党にとっては久々に楽しい楽しい試合でしたな。快晴の土曜日で超満員のマツダスタジアムもみんな笑顔が満開状態でエンタメ的にも勝敗的にもまさに「サイコー!」な試合だったんじゃないでしょうかね。初回から電光石火で先制点が入り、3回に追加点もゲット、少し落ち着いてきた試合中盤には豪快なホームラン、終盤のダメ押し点もしっかりと。金曜の試合に続きまたもや三塁スチール!も飛び出し、更にはスモールベースボールでホームヘッスラのクロスプレーもあり。まさに長短の攻撃バラエティたっぷりに心地よく得点を重ねていく野球。観客席では「宮島さん」を歌いまくりでございます。
ディフェンス面でも、鯉の大エースがスイスイとテンポよくゼロを並べ、あっという間に終わる相手チームの攻撃時間にフラストレーションも皆無。西武さんの攻撃中にトイレに立ったらあっという間にそのイニングが終了していてちょうど鯉の攻撃に変わっとるわ!みたいな展開(笑)。最後はちょっとだけプチ劇場もあって少しスリルを味わって大団円は気持ちいいダブルプレーで終了。申し分のない試合でございました。先週末の虎に3タテ喰らった時と比べると文字通り「天と地の差」ですわ。これでチケット代が同じ金額というのはスポーツ観戦の罪深いところでございます。そんな試合でございました。
場面をいくつかピックアップ。
初回のファビモン(正式なコンビ呼称を決めないといけませんな)ことファビアン&モンテロさんの電光石火。ちょいと冷え込み気味で打率も3割を割り込んでいたファビアンですが、また盛り返してきましたかね。相変わらずバットを折りまくってますが、それでもきっちり内野の頭を越える打球で再び安打製造機モード。で、この試合から4番に入ったモンテロですわ。前述の通り、神様ソリアーノからのアドバイスを胸に、まさに「ソリアーノハイ状態」でアドレナリン全開で打席に入ります。
他方でマウンドには、パリーグ防御率第1位の男、今井達也クンですわ。まるで右投げのドカベン犬飼クンみたいに力感のないキャッチボール投法というかかなりのショートアームから160キロ近いストレートをガンガン投げ込みます、かと思えばキレキレのスライダーがスッとアウトローに沈み込みますからそりゃ打てませんわ。防御率が1点未満なのもよく分かります。しかし西武さんもホントに素晴らしい先発陣ですよね、1戦目の光成クンもそうですがこの今井クンに加えて今日投げる武内クン(@国学院大)や隅田クン(@西日本工業大)のドラ1投手陣や渡邊勇太郎(@浦和学院)、ブルペンには山田陽翔(@近江)や平良クンも揃ってます。いやぁ強力な投手陣です。
もとい。
で、場面は初回の今井達也vsモンテロ(@ソリアーノハイ状態、笑)に戻ります。最初から155キロのストレート連投でガンガン投げ込んでくる今井クン。エグい軌道のストレートですわ。4球目も155キロの外角直球でしたわな。これにモンテロがスイングをかけます。マン振りというよりはコンパクトなスイングだったかもしれません。打った瞬間は少し差し込まれて詰まったかのような打球がセンター方向へ上がりました。マウンドの今井クンはセンターフライを確信したかのように、打球の行方を見ずにそのままマウンドを降りてベンチに歩き出しましたよね。
が、しかし。
その「詰まらせた筈の打球」がグングン伸びて行きますぞ、センターの西川クンが背走しながら下がる、下がる、下がる。が、打球はその上を超えてフェンス直撃のツーベース!更に1塁走者のファビアンが3塁も蹴って長嶋さんのようにピョンピョン飛び跳ねるようにしてホームイン!ですわ(ヤツの方も@ソリアーノハイでしたので、舐めたような走塁ですんませんでした、西武ファンの皆様)。
この試合の勝因というか、難攻不落の今井クン攻略の要因は、この1回裏のモンテロの打球が全てだったように思います。討ち取った筈の打球に唖然とする今井クン。なんであれがあそこまで飛ぶの?強風のせい?いや風は吹いてない。もしかして今日の俺のストレートはそんなに良くないってこと?うーむ。と思わず悩んでしまったんじゃないかと(勝手な想像です)。まぁ実際に今日の今井クンはこれまでの防御率0点台の無双ピッチングとはちょいと勝手が違っていたのも事実なのですが、とはいえアレはアドレナリン全開だったファビ&モンのソリアーノハイ(くどいなぁ、単にこのコトバ使いたいだけ、笑)にやられただけだと思うんですけどね。ともかく貴重な一打でした。
その「今日はちょいといつもと違うな」という思いのままで投げ続けた今井クンに鯉打線が次々と襲いかかります。3回は小園が見事な三盗を決めて1死1.3塁を作った後に4番モンテロが犠牲フライという理想的な攻撃で2点目をゲット。しかし1戦目に引き続き今日も鯉諸君は走りまくりましたよね、西武投手陣のクセを研究し尽くしている感じでしたな(今日の「球炎」に庄司スコアラーの分析が紹介されてましたね)。あれだけ次々と「モーションを盗んだスタート」が切れるのは何らかの裏付けがあったんだと思います。あっぱれ庄司!
6回には今井クンの投じた102球目、インハイ150キロストレートを振り抜いて坂倉クンがライトスタンドへホームラン。鯉打線の柵越えは実に久しぶりでございます。なんかこのところ「飛ばないボール」でも使ってんのかくらいに、いい角度で上がってもフェンス手前で失速する打球ばかりでしたもんね。久しぶりに「飛球が外野席に着弾する瞬間の興奮」を味わうことができましたな。7回にも矢野クンが完全にモーション盗んで2塁スチールを成功させてから野間先輩が左中間真っ二つのタイムリースリーベース。更には「小園の飛距離80センチのキャッチャーゴロ」で3塁ランナーの大盛がホームへヘッスラ生還するという超スモールベースボールのダイナミズム(笑)での得点に沸き立つマツダスタジアム。サイコーでしたわ。
もとい。
まさに「オヌシこそ、真の大エースじゃ!」の床田サマのあっぱれな投球、完投6勝目はもう何もいうことはございません。源田クンにはご愛嬌の痺れるヒット3本(笑)で猛打賞されちゃいましたが、その前の1番打者、今の西武さんのキーマンである西川愛也クンを完璧に抑え込んだのが勝因だったかと。しかしこの西川クンは惚れ惚れするようなスイングとバットコンタクト、更には脚力を持ってますよね。いい選手になりましたわな。ベンチで見ていた秋山先輩も、古巣西武のセンター後継者の活躍に目を細めていたのでは(というか、せっかく西武戦なのに秋山先輩の出番がないのはどうしたんですかね、怪我でもしてるんでしょうか。広島に観戦に来られている西武ファン中にも秋山先輩の姿を見たい方もいらっしゃると思いますけどねぇ。ついでに「12球団からのホームランを打つ記録だってあろうかと思いますが、笑)。
ということで超難敵の今井クンを撃破しての勝利ですわ。鯉打線は今井クンに軽く捻られるのだろうなと思っておりましたが、打線が少し上向きになってますので、今後も期待して参りましょうかね。佐々木泰クンの怪我離脱は残念ですが、きっちり治してまた上に上がってきて欲しいですな。1軍に上がってきたコースケさん!には引き続きネガティブな厳しい声も出ておりますが、小生は意地のオッサンパワーに期待してまっせ!頑張ってもらいましょうや。
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